抄録
自己相似性を有する構造体はフラクタル構造と呼ばれており、電磁波をフラクタル構造に照射すると特定の周波数のみ構造体内部に局在する現象が報告されている。本研究では誘電体自己相似構造と自己相似性を有していない構造をCAD/CAMプロセスの光造形法を用いて作製し、ネットワークアナライザーを用いて電磁波特性の測定を行った。材料は平均粒子径10μmのTiO2-SiO2粒子を10vol%分散させたエポキシ樹脂を用いた。自己相似性を有する構造と有しない構造の電磁波特性を比較することによって電磁波局在がどのような機構によって生じるのか結果を報告する。