抄録
現在使用されている蛍光体粒子のほとんどは粒子径が1μm以上であるが、近年のナノテクノロジーへの関心の高さに伴い、蛍光体の分野でもナノサイズの蛍光体の開発を目指した研究が数多く行われている。しかしながら、ナノ粒子は量産化が難しいとともに、合成できる粒子の種類が限られているのが現状である。本研究では、気相法の一種を用いた多品種・多組成の酸化物ナノ粒子を量産合成する技術Flash-Creation-Method(FCM)について述べるとともに、得られたナノ粒子の粒子物性についても報告する。また、通常固相法で合成した粒子との発光特性の比較結果についても述べる