抄録
近年オゾン層の破壊により人体に有害な紫外線の照射量が増加していることが問題となっており、それに対応して人体の皮膚を保護する紫外線遮蔽剤の開発が求められている。しかし、従来の有機紫外線遮蔽材はその安全性から高濃度での使用に問題があり、遮蔽する紫外線の領域が狭いという問題があるため、より高性能で安全性の高い無機系紫外線遮蔽剤の開発に注目が集まっている。しかし無機系紫外線遮蔽剤として汎用されている酸化チタンや酸化セリウムにも問題点があり改善が要求されている。そこで本研究では希土類リン酸塩の合成を行い、その光化学特性の評価と形態制御について検討し、化粧品等に用いる紫外線遮蔽剤の開発を試みた。