日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2007年年会講演予稿集
セッションID: 2P038
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超伝導酸化物Bi2Sr1.5Nd0.5CuO6+δの結晶構造と超伝導特性に及ぼすGd置換量の影響
*菊地 蓉子窪田 大地秋山 桂樹大石 克嘉
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抄録
 超伝導体であるBi2Sr1.5Nd0.5/SUB> (Bi-2201相) のNdサイトへGdの置換を試み,Gdの置換量がBi2Sr1.5Nd0.5CuO6+δの結晶構造と超伝導特性に及ぼす影響を調べた。
 試料はBi2O3, SrCO3, Nd2O3, Gd2O3, CuO粉末を遊星ボールミルにて混合・粉砕した固相法により合成した。XRDの結果より,合成された試料は,微量の不純物を含むものの,0 ≤ x ≤ 0.5 の領域において,ほぼ単一相であることが確認された。試料の単位体積Vは,仕込みのGd量xの増加に伴い変化した。常温における電気抵抗率は,xの増加に伴い増加する傾向を示した。?82?ヲした。また,電気抵抗の温度依存性は xの増加に伴い金属的挙動から半導体的挙動へと移行することがわかった。SQUID測定により,その超伝導転移温度(TC)はxの増加に伴い減少する傾向を示し,x = 0.375近傍で消失することがわかった。
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©  日本セラミックス協会 2007
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