抄録
チタンイソプロポキシドを35℃から95℃の低温で24h蒸留水中で静置し加水分解することによって酸化チタンを得た。35℃ではアモルファスな生成物が得られたが45℃以上で加水分解した場合はアナターゼ型のTiO2が得られた。また得られた粉体の比表面積は加水分解温度が低いほど大きく45℃では400m2/g以上の値を有していた。得られた酸化チタン粒子の光触媒活性と結晶化度の関係について検討した。また、陽イオン性色素と陰イオン性色素を用いて光触媒活性を比較することによって酸化チタン粒子表面の状態と結晶化度が光触媒活性に及ぼす影響について明らかにした。