抄録
著者らは,低セメントキャスタブルの硬化機構について混練水中への溶出成分変化を調べ,報告してきた.今回は,それに加えpH,電気伝導度,超音波伝播速度,温度の変化を調べた.pHは,硬化まではほとんど変化せず,硬化後やや上昇した.このことから,pHは硬化にほとんど影響しないと考えられる.電気伝導度の変化は,溶出成分変化で説明できた.伝播速度は,混練後一定値を保ったのち,上昇し硬化が起こった.その後も上昇の傾向にあったが,上昇度合いは小さかった.温度変化は,以前報告したものと同様であった.これらを併せて,硬化の挙動を考察する.