日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2G30
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シクロデキストリン添加多孔質リン酸カルシウム硬化体の調製と評価
板谷 清司*高野澤 由樹梅田 智広Davis Ian J幸田 清一郎
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抄録
本研究では,多孔質α-オルトリン酸カルシウム(α-Ca3(PO4)2; α-TCP)球状粒子をCPPに添加し,さらにシクロデキストリン(CyD;β型)を加えて,新規リン酸カルシウム硬化体の作製を試みるとともに,得られた材料の諸性質を評価した。多孔質-TCPは0.9 mol·dm-3 Ca(NO3)2,0.6 mol·dm-3 (NH4)2HPO4,0.1 mass% コロイダルシリカの酸性水溶液(Ca/P = 1.5)を600ºCで噴霧熱分解したのち,この粉体を1200ºCで10 min熱処理して得た。硬化体は30 mass% α-TCP粒子とCyDとをCPPに添加して作製した。CyDのCPPへの添加は液剤への添加と,粉剤への添加の2通りで行った。各方法でCyDをCPPに添加し,15 min以内の条件で硬化時間を測定したところ,30 mass%α-TCPを添加したCPPに対して,CyDを粉剤中に8.33 mass%,また液剤中に0.56 mass%添加できることが分かった。
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©  日本セラミックス協会 2009
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