抄録
生体内に存在する多くの細胞は、増殖及び分化のための足場材料に接着して存在しており、この足場材料なくしては、細胞増殖や機能発現をしない。そのため、生体外の細胞培養においても足場材料が大きな役割を担うことになる。特に、損傷した体の組織を再生させるための再生医療の初期過程において、生体外で細胞培養を行う必要があり、その接着や増殖・分化を制御するための有用な細胞足場材の開発が求められている。
そこで、本研究では規則的にナノメートルサイズの細孔が並んだ足場材料を開発し、ターゲットとなる細胞の培養特性及び形状をコントロールすること目的とした。