日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2P082
会議情報

生分解性高分子/リン酸カルシウム複合ナノ粒子の皮膚刺激性試験
*永田 夫久江斎藤 隆雄加藤 且也
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
これまでに演者らが開発した生分解性高分子/リン酸カルシウム複合ナノ粒子の安全性評価として皮膚刺激性試験を実施した。界面活性剤を用いないエマルション法で合成された生分解性高分子/リン酸カルシウム複合ナノ粒子は、生体内で安全に分解・代謝する材料のみで構成されているため、薬物を患部に送達し効率よく作用させる薬物送達システム(DDS)用担体として有望である。この複合ナノ粒子の安全性を確認するために、ヒト3次元培養表皮モデルを用いて実験を行った。培養表皮モデル上にナノ粒子を暴露し、一定期間培養した後の生細胞率を算出したところ、注射用水と同様な生細胞率を有することが示され、表皮に対する刺激性は認められなかった。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2009
前の記事 次の記事
feedback
Top