抄録
LaFeO3は触媒、化学センサーなど様々な分野に用いられており、水熱合成法、ゾル–ゲル法、錯体重合法、共沈法などで合成されている。本研究では、ソルボサーマル法によるLaFeO3の合成を検討した。その結果、酢酸ランタン(La(OAc)3)と鉄アセチルアセトナートをヘキサメチレンジアミン共存下1,4-ブタンジオール中でソルボサーマル反応させるとLaFeO3が合成できることが認められた。また、ヘキサメチレンジアミンの添加量によりLaFeO3の生成量が変化することが認められ、N/(OAc)=20の条件で合成したLaFeO3はほぼ単一相であることが確認できた。