抄録
我々は、ソルボサーマル法により合成したチタン酸バリウム(BaTiO3,BT)及びチタン酸ストロンチウム(SrTiO3,ST)ナノキューブを用い、分散剤としてTri-n-octylphosphine oxide(TOPO)、接合剤としてDNAのアデニン(A)とチミン(T)を使用することで3次元的集積体を作製した1)。しかし、DNAのAとTの選択的水素結合では溶媒が限定されるという問題点があった。そこで、使用可能な溶媒の選択肢を広げるため、新規分子認識による接合剤の検討を行った。更に、分散剤であるTOPOの分子量が大きいため、接合後に有機分子の除去が困難であることから、より分子量の小さな分散剤についても合わせて検討を行ったので報告する。