抄録
チタン表面におけるタンパク質吸着挙動に対するチタン酸カルシウムコーティング(CT)の修飾効果を、3つの因子、表面粗さ、表面疎水性、タンパク質と表面静電作用に着目して調べた。CTコーティングにより、ウシ血清アルブミン(BSA, pI4.8)及び卵白リゾチーム(LSZ, pI11.2)の吸着量はともに48~62%減少した。これは、表面粗さRrmsの192nmから138nmの減少に加え、水の接触角が60°から40°に減少したこと、すなわち疎水性の低下に起因する。一方、CTコーティングにより表面電荷はより負に帯電することがわかり、このことより負に帯電しているBSAに対する正のLSZ吸着量の割合 LSZ/BSA比は、3.8から5.2に上昇した。