日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第24回秋季シンポジウム
セッションID: 1P046
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二価金属イオンにより架橋したウィスカー状水酸アパタイト-アルギン酸塩複合多孔体の作製と評価
*築田 宗一朗梅田 智広幸田 清一郎板谷 清司
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抄録
演者らは,水酸アパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2:HAp)とアルギン酸塩(AG)とを複合化して,柔軟性を有する多孔体の開発を行っている。本研究ではカルシウム欠損w-HAp (Ca/P比=1.54)とAGを 複合化して生体吸収性を向上させるとともに,種々の二価金属イオン(Mg2+, Mn2+およびZn2+)添加した場合にどの程度力学的性質に影響を及ぼすか検討を行った。w-HAp-AG 複合多孔体の気孔径は‐5°C で凍結した場合に200 μm であったが,凍結温度を-196°C に下げると約50 μm に減少した。種々の二価金属イオンによって架橋されたw-HAp-AG複合体の中で,カルシウムイオン添加の場合に最も高い圧縮強度(2.95 MPa)を示した。
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©  日本セラミックス協会 2011
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