抄録
湿式成形法は高密度で均一な粒子充填構造を達成でき、複雑形状品の製造にも適用できる。我々は近年、60vol%以上の高濃度スラリーをプラスチックモールドに鋳込み、乾燥固化させるだけの単純その場固化成形を提案している。しかし浸液透光法による内部構造観察によってスラリー中の泡や、乾燥中に生成したと思われるき裂がしばしば観察された。泡やき裂の発生を抑えるためには、乾燥直前までスラリー内の均一な粒子充填構造を維持することが重要である。本研究では、湿式成形法において乾燥前に垂直な振動を加えることによる低欠陥セラミックスの作製法について検討した。振動によりスラリー中の構造が均一になるとともに脱泡の効果が期待される。