抄録
蛍光体の多くは発光中心として遷移金属や希土類金属がドープされている。本研究では溶液法を用いて合成することにより高価な発光中心となる金属をドープしないアルミナ蛍光体を合成することを目的とした。
合成方法は,原料と水溶性有機溶媒を混合し加熱濃縮してゾル状としたものを仮焼,本焼することで目的試料の合成を試みた。得られた試料の蛍光特性は合成プロセスに大きく依存するため,使用する有機溶媒の種類,溶液の濃縮条件,仮焼の温度,本焼の雰囲気や加熱条件について検討を行った。
その結果,現段階で無害な試薬,比較的低温でアルミナ蛍光体を得られ,安価で簡易な方法による,アルミナ蛍光体の合成法を開発した。