日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第24回秋季シンポジウム
セッションID: 2E18
会議情報

高周波誘導加熱法による結晶化チタン酸バリウム層の低温作製
*松下 伸広立道 諭勝又 健一舟窪 浩山田 智明岡田 清
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本研究では高周波誘導加熱を活用した新規溶液プロセスを開発し、100℃以下という低温での作製でチタン酸バリウム層の作製に成功した。回転式攪拌機の先端に固定したTi基板あるいはスパッタ法で作製したTi膜をBa2+イオンを含むアルカリ溶液中で高周波磁界(120kHz, 120 Oe)により1時間誘導加熱したところ、結晶化したチタン酸バリウム層がえられた。これらのチタン酸バリウム層の誘電特性を評価したところ、10 kHzにおいて実数誘電率 ε' が250程度、誘電損失 tan δ が0.1であり、水熱法により作製されたチタン酸バリウム膜の ε' = 80 とtan δ = 0.25に比べて優れた特性を示していた。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2011
前の記事 次の記事
feedback
Top