抄録
一次元トンネル構造を有するホーランダイト型複合酸化物はこれまでに窒素酸化物選択還元触媒としての機能が期待され、同型構造のなかでも優劣があることが報告されてきた。その要因を調査する上で、単結晶X線回折法による構造精密化や拡散反射赤外分光法による当該複合酸化物表面上への窒素酸化物の吸着状態を観察してきた。その結果、ホーランダイト型複合酸化物ではトンネル端面にあるゲストイオンが窒素酸化物の吸着活性点である可能性が高く、しかもユニットセルが大きく、ゲストイオンを多く含む物質が窒素酸化物を多く吸着できる傾向が観察された。