抄録
Si3N4結合SiC(SNC)セラミックスのアルミニウム合金溶湯に対する耐久性を改善するため、酸化物コーティングを検討した。Al合金溶湯中にて平衡相の一つとして存在しうるMgAl2O4を、最表面の難濡れ層として選定した。また、この層を介した物質移動を抑制するためにその下層に拡散防止層としてα-Al2O3を配置し、さらに、Al2O3層とSNC間の密着性を向上させるために、結合層として非晶質SiO2を配置した。得られた多層コーティング材について、アルミ合金溶湯中で浸漬試験を行った結果、溶湯に対する耐久性が改善されることが明らかになった。