抄録
連続式水熱反応装置を用いた水熱反応によりペロブスカイト型酸化物蛍光体(Ca0.6Sr0.4)TiO3:Pr粒子の合成を行った。チタニアゾル、硝酸カルシウム、硝酸ストロンチウムおよび硝酸プラセオジムの混合水溶液を原料とし、流通式反応装置を用いて、150℃~400℃の広範な温度条件で合成実験を行った。生成物の特性評価は、XRD,SEM-EDS,TEMおよび蛍光光度計により行った。その結果、反応温度250℃以上では、ペロブスカイト構造を有する粒径20~50nmの立方体状ナノ粒子が得られた。蛍光スペクトルを測定したところ、Pr固有に赤色発光が観察され、蛍光体ナノ粒子であることが確認できた。本発表では、得られたナノ蛍光体粒子の合成温度が、粒子サイズ、結晶性および蛍光強度に及ぼす影響について議論する。