抄録
超臨界水熱合成で作製したナノ粒子のPLおよびEL特性について報告する。連続式水熱反応装置を用いた水熱反応により作製したペロブスカイト型酸化物(Ca0.6Sr0.4)TiO3:Prナノ粒子の蛍光特性・分散型ELの評価を行った。その結果、紫外線励起によって波長612nmに鋭いピークが確認され、赤色蛍光を確認した。この蛍光は、Pr3+イオンの1D2から3H4へのエネルギー遷移によるものである。さらに、このナノ粒子の分散型ELを調査するため、交流電界を印加したところ数100Vで発光を確認した。波長612nmに鋭いピークが確認され、純度の高い赤色発光である。PL・分散型EL特性の詳細について報告する。