抄録
近年、新たな電気磁気デバイスや磁気光学デバイスについて、磁気的秩序と強誘電秩序が共存するマルチフェロイック物質が注目されている[1]。ペロブスカイト型化合物BiFeO3は、室温で磁気的秩序と強誘電秩序が共存するマルチフェロイック物質の代表的な物質である。我々は(1-x)BiFeO3-xBaTiO3における誘電、磁気特性と構造変化について調べ、x=0.33近傍の組成において菱面体構造から立方晶構造へ変化することを明らかにした[2]。またx=0.33では、菱面体構造と立方晶構造がナノドメイン構造を形成し、共存していることを明らかにした。本研究では、(1-x)BiFeO3-xSrTiO3における結晶構造や微視的ドメイン構造と誘電特性との相関について明らかにすることを目的として研究を行った。