抄録
癌の新しい治療法への応用を目的として交流磁場中において優れた発熱能をもつ磁性材料が期待されている。本研究では、ビーズミルを用いて物理的粉砕したY3Fe5O12超常磁性体についてその発熱能について検討し、さらに血管の塞栓法への応用を目的として、スプレードライを用いて20~32μmのフェライトマイクロ球体を作製した。
発熱能については、磁場の2乗に比例しマグネタイトよりも優れた材料であることがわかった。さらに、スプレードライ法および液中の分散法をもちいることにより6.6_%_の収率で20~32μmのフェライトマイクロ球体を得ることが出来た。