抄録
マンガンは、2価から7価までの非常に幅広い原子価をとることから、酸化還元に対する活性が高く、二次電池や電気化学キャパシタの電極などに応用されている。一方、導電性高分子は、イオンの吸脱着やアニオンのドープ・アンドープなどの一種の酸化還元反応を利用した、レドックスキャパシタの電極としての応用が検討されている。そこで本研究では、過マンガン酸の還元による沈殿生成と導電性高分子モノマーの酸化重合反応により酸化マンガン-導電性高分子複合体の作製について検討した。pHを1とした場合、ポリマーにポリアニリンを使用すると酸化マンガンはほとんど析出しないのに対し、ポリピロールを使用した場合、酸化マンガンとポリピロールとの複合体が作成されることが分かった。またこの複合体では、酸化マンガン単体よりはやや電気化学的活性度が高かった。