抄録
数十時間という非常に長い発光寿命をもつ長残光性材料には主に希土類イオンが利用されているが、希土類元素はクラーク数が小さく埋蔵地域も偏在しているため、代替材料の開発が求められている。そこで本研究において希土類添加せずに長残光を示すZrO2に注目し、その発光特性と残光メカニズムについて調査した。その結果1200℃以上の高温アニーリングによって発光強度・寿命が増加することが分かった。そしてESRを用いた欠陥の解析により酸素空孔に捕えられた電子が長残光の準安定トラップとして作用している可能性が強く示唆された。