抄録
Liイオン二次電池の正極材料LiMn2O4ついて、高出力化や安定性に関与する重要な因子である結晶構造とLi拡散経路を中性子回折法により解析した。リートベルト解析の結果、室温におけるLiMn2O4の結晶構造は空間群: Fd-3mであり、Li、MnおよびOは各々単位胞中の8b、16c、32eサイトを占める。また、Li-金属サイト間のカチオンミキシングは起こらないことが判った。MEM解析の結果、Liの原子核密度分布は3次元ネットワーク状の広がりを見せることから、Li拡散はこのネットワークに沿って3次元的に生じていると考えられる。