抄録
cubic(c)相の(Sc2O3)0.10(CeO2)0.01(ZrO2)0.89(10Sc1CeSZ)は、高い酸素イオン伝導性を持ちSOFC運転条件下で長期間安定なため、電解質として広く用いられている。しかしながら最近、円筒縦縞型SOFC長期運転中に10Sc1CeSZが相変態することが分かった。相変態部の分析より不純物元素(Mn, Si, Al)の影響が考えられため、10Sc1CeSZ電解質表面にこれらの元素を塗布し運転することによって影響を調査した。Mnが相変態を促進することが明らかになり、電解質に固溶したMnの価数変化とMnの価数による固溶限界の差によって、相変態が引き起こされたと推測された。