抄録
一般的にシリカゲルは、HClやNaOHなどの強酸・強塩基を反応触媒としてゾルゲル法により合成される。そのため薬剤や酵素を同時に封入する場合、その活性をゲル内で保持することは極めて困難である。この問題を解決するためには、シリカゲルを穏和な条件、例えば中性条件下で合成することで達成されるが、現在までに中性下でシリカゲルを合成した例はほとんど報告されていない。そこで本研究では中性下でシリカゲルを合成するために、生体内で行われている無機合成であるバイオミネラリゼーションを模倣し、合成ペプチドを加水分解・重合用触媒とし利用することで、穏和な条件でのシリカゲル合成を行った。