抄録
釉薬原料が釉性状に与える影響を短期間で理解する上でゼーゲル式を学ぶことは非常に有効である.しかし、限られた講義時間の中では複雑なゼーゲル式の計算は計算することが目的となり,釉調合の基礎を短期間に習得するという本来の目的が希薄になりがちである.そこで,独自開発した釉薬調合計算プログラムを利用することで,学習の効率化を図った.計算の効率化だけでなく,ソフトウェアの機能の利用方法を説明すると同時に,必要性の解説を行うことで,欠点としての貫入やシバリングの対応方法をはじめとして,作業性の良い釉薬の調合方法等を具体的に指導することができた.