抄録
MgSiO3ガラス、Mg2SiO4ガラスの構造をX線回折、中性子回折に基づいた逆モンテカルロシミュレーションと密度汎関数(DFT)法を併用して解析した。
SiO4正四面体およびMgOx (x=4-6, 5が主体)から構成されるリングの分布がSiO2ガラス、MgSiO3ガラス、Mg2SiO4ガラスになるにつれ、その分布が狭く、かつ小さいリングが大きくなることが分かった。また、RMCシミュレーションから得られた構造をDFT計算で最適化し、Mgの周りのOの配位数がNMRから得られた結果と一致しない理由について議論する。