日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1H18
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相分離を伴うゾル-ゲル法による酸化鉄多孔体の作製
*城戸 保樹中西 和樹宮坂 晶金森 主祥
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抄録
多様な結晶相をもつ酸化鉄系材料は、幅広い用途に利用されており、その応用のために、構造制御を目的とした研究が数多くなされてきた。本研究では、塩化鉄を出発原料として、相分離誘起剤として働くポリアクリルアミド(PAAm)共存下、プロピレンオキシドをゲル化誘起剤として用いるゾル-ゲル法によって、バルク状の酸化鉄多孔体を作製し、その物性を評価した。適切量のPAAmを添加して、水酸化物等の析出を抑制しつつ自発的相分離を誘起することで、整った共連続構造を持つバルク状のキセロゲルが得られた。得られたキセロゲルはXRD的に無定形であったが、不活性雰囲気下での熱処理によってFe3O4、Fe、Fe3C等の結晶相が得られた。
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©  日本セラミックス協会 2012
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