抄録
金属置換ルチル型酸化チタンをTiOCl2の加水分解によるルチル核形成を利用して合成した。TiO2格子中への金属置換は、50℃の加熱によってルチル核を生成させた後、NaOHを添加しpHを上げることによって効果的に起こることがわかった。これはpHを上げることで金属元素がイオンとして水中に存在するよりTiO2格子中に取り込まれるほうがエネルギー的に安定となったためであると考えられる。また、Rh置換したTiO2の水素生成活性は紫外光照射時の活性こそ低いものの、可視光照射時には未置換体を上回る活性を示した。