抄録
BaTiO3をHNO3で溶解処理することでTiO2(ルチル)を作製した。作製途中のTiO2ゾルを70℃~150℃の範囲で乾燥したところ、比表面積と結晶性が変化した。乾燥温度の増加に伴い、比表面積は減少する傾向が見られたが、いずれの試料も比表面積が100m2/g以上であった。また結晶子径は110℃の乾燥温度で最も小さくなった。これは乾燥過程でTiO2ゾルが成長していることが考えられる。そして作製したルチルにCuイオンを担持し、可視光における光触媒活性を2-propanolの分解で評価した。分解活性はCuの濃度が0.1mass%の時最大となった。