抄録
大型で精密な生産用部材をセラミックス化する場合、高機能化された精密なセラミックスブロックを立体的に組み上げ、高効率で接合・一体化して所望の大型で複雑形状の部材を得るためのプロセス技術の開発が求められている。さらに、生産された部材に非破壊検査を行い、接合プロセス時に混入した破壊に影響を及ぼす欠陥を検出することも重要である。本研究では、セラミックス部材接合部における破壊に影響を及ぼす欠陥を高精度かつ簡便に検出する指針を明示することを目標に、セラミックス管状部材を対象に、超音波探傷試験の探傷能力と課題の検討、さらには人工欠陥を導入した試験片の作製と探傷データの取得を行った。