抄録
IT化に伴い増え続ける情報通信量、それに伴う情報分野でのエネルギーの消費量に対応するために、光双安定性スイッチや光カーシャッターなど非線形光学を利用した光デバイスの利用が提案されている。
最近我々は無容器浮遊法を用いることで、SiO2などの網目形成酸化物を含まないTiO2系やNb2O5系ガラスを合成することに成功した。これらのガラスの屈折率は2.3に達し、可視域で透明なため、高い非線形光学効果が期待される。そこで本研究では,La2O3-TiO2、La2O3-Nb2O5系の高屈折率ガラスについて、非線形光学定数を調べた。