抄録
Fe酸化物とAlをドープしたガラスの内部にフェムト秒レーザーパルスを集光照射することで、照射領域近傍にプラズモニック―磁気光学ナノ微粒子を形成させることに成功した。これは高強度超短パルス光によって誘起された光還元反応と元素拡散現象により、強磁性を示すマグネタイト微粒子と局在表面プラズモン共鳴を示すAlナノ微粒子が近接して析出したためと考えられる。これらのカップリングが生じることで、磁気光学特性であるファラデー効果スペクトルに局在表面プラズモン吸収波長の400nm付近において明瞭なピークが現れることを確認した。