抄録
機動性および描出能の向上を目的に試作された3次元走査用超音波プローブ(XUM-DP20-25R ; 20MHz/XUM-DP12-25R ; 12MHz,オリンパス光学社製)の画像描出能について,従来プローブと比較検討した。
2001年9月から2002年4月までの8カ月間に,当科で試作3次元超音波プローブを使用した消化管病変113例を対象とし,1)狭窄病変を除く83例における試作プローブの表面構築率および病変認識率,2)表面構築可能なプローブ中心から病変表面までの距離,3)深部描出能についてプローブ表面から最深部までの距離をそれぞれ計測した。
表面構築率は84.3%で上部,下部消化管病変で有意差はなかった。表面構築不可能な理由としては,プローブと病変が接近していること,プローブと病変表面が適切に正対していないことだった。試作プローブではプローブ中心から病変表面までの距離が4mm以下でも,表面構築が可能な場合があった。深部描出能は試作プローブと従来プローブとに差はなかった。
試作3次元走査用超音波プローブは表面構築像(surface rendering image : SRI)を描出するのに有用であると考えられた。