Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
十二指腸副乳頭部カルチノイドの1例
牛丸 信也宮谷 博幸池田 正俊本田 英明高松 徹吉田 行雄
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キーワード: 副乳頭, カルチノイド
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2008 年 73 巻 2 号 p. 148-149

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抄録
 症例は65歳女性。上腹部痛を主訴に他院を受診。上部内視鏡検査にて十二指腸ポリープを認め,生検でカルチノイドと診断。精査目的に当院紹介となった。ERCP時,副乳頭と思われる部位にSMT様隆起を認め,膵管造影では同部位にSantorini管が開口するのが確認された。CT上,多発性肝転移,傍大動脈リンパ節転移を認め,根治切除は困難と判断。確立した有効な化学療法もなく,経過観察とした。副乳頭原発のカルチノイドは極めて稀なため報告した。
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© 2008 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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