Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
胃・十二指腸潰瘍の原因と内視鏡的止血後の再出血率の比較検討
山本 泰漢金子 和弘小西 一男倉橋 利徳伊藤 紘朗片桐 敦粂川 陽祐桑原 芽衣子久保田 祐太郎村元 喬嶋田 顕衣笠 えり子
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キーワード: aspirin, NSAIDs, 再出血
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2013 年 83 巻 1 号 p. 56-59

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抄録
近年,社会の高齢化に伴い,脳・心血管障害や整形外科疾患を持つ患者は増加傾向である。それに伴ってaspirinやNSAIDs服用者による消化管障害の有害事象も出現し,胃・十二指腸潰瘍出血を来すことも多い。潰瘍出血に内視鏡的止血術は有用であるが,再出血例も散見される。そして出血性潰瘍患者の中には,aspirinやNSAIDs服用者も少なくない。またaspirinには抗血小板作用があり,一般的に出血要因と考えられている。本検討では,当院で胃・十二指腸潰瘍出血と診断した188例(男性136例,女性52例)をNSAIDs群(aspirin潰瘍群,その他NSAIDs潰瘍群)と消化性潰瘍群に分類して,再出血率について各群で比較検討した。再出血率はNSAIDs全体では10.8%(8/74例)であった。Aspirin潰瘍群14.0%(6/43例),その他NSAIDs潰瘍群6.5%(2/31例),消化性潰瘍群11.4%(13/114例)であり,aspirin潰瘍群と消化性潰瘍群でやや高い傾向であったが,再出血率で有意差を認めなかった。以上より胃・十二指腸潰瘍出血において,aspirinを含むNSAIDs服用歴は再出血のリスク因子の可能性が低いことが示唆された。
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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