Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
当科および関連施設における小腸内視鏡診断・治療の現況
橋爪 真之佐川 俊彦佐藤 賢大塚 修田中 秀典飯塚 賢一土岐 譲井上 照基田中 寛人草野 元康森 昌朋
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2013 年 83 巻 1 号 p. 60-64

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抄録
小腸疾患診療は,カプセル内視鏡(CE)やバルーン内視鏡(DBE)の登場とともに,飛躍的な向上を遂げた。ただしこれらCE,DBEの病院普及の程度や実臨床での使用経験など不明な点は多い。2012年4月時点での群馬県内(以下,県内)すべての病院120施設におけるCE,DBEの所有状況を検討した。また,普及の進んでいるDBEおよびCEによる診療現況と群馬大学大学院医学系研究科病態制御内科学(以下,当科)が構築したカプセル内視鏡ネットワーク(CEN)の現況については,当科とその関連19施設を対象として検討を行った。CEやDBEの所有状況は県内で偏在化がみられる。しかし,機器レンタルも含め,導入医療機関は増えており,今後の拡充が期待される。DBEでの施行目的は出血精査が3分の2を占め,全小腸観察率は64.0%,偶発症では膵炎が1件(0.5%)と低率で安全に施行することができた。また,CEでの施行目的は出血精査が約4分の3を占め,全小腸観察率は79.4%であった。カプセル滞留3件(1.5%)を認めたが,2件はDBEで,1件は小腸狭窄のため手術で回収することができた。診療現況はDBE,CEいずれも既報とほぼ匹敵するものと考えられた。CENは,構築時の業務の他,当科が中心となって小腸疾患患者の診療アドバイスや当科への紹介受診,また,医師に対してCEの読影方法の教育なども行うシステムへと発展している。したがって,地域医療の均霑化において向上の余地はあるものの,県内の病院においてDBEおよびCEの所有状況の拡充傾向ならびに当科および関連施設において診断治療技術の向上が認められる。
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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