消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2189-0021
Print ISSN : 0389-9403
症例
腺腫様の異型上皮巣が一部にみられた十二指腸過形成性ポリープの1例
竹澤 三代子渡辺 摩也木田 芳樹今泉 弘田辺 聡木田 光広西元寺 克禮三富 弘之
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1999 年 53 巻 p. 79-82

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抄録
 症例は52歳,男性。1995年2月検診にて肝機能障害と耐糖能障害を指摘され,近医を受診し,上部消化管内視鏡にて十二指腸球部に山田Ⅳ型ポリープ(病理組織診断過形成ポリープ)を指摘された。95年7月より当科で上部消化管内視鏡にて経過観察,生検組織は過形成性ポリープの診断であった。97年9月の生検組織で腺腫様の所見を認め,ポリペクトミーの適応と判断し,治療目的にて98年1月20日入院となった。十二指腸球部から第2部にかけて約10mmの茎を有する腫瘍径20mmの山田Ⅳ型の発赤する粗大結節状のポリープを認め,留置スネアを用いてポリペクトミーを施行した。切除標本は30×25×15mmで,病理組織学的には一部に腺腫様異型上皮巣を混ずる過形成ポリープと診断した。十二指腸の腺腫様変化を伴う過形成性ポリープの報告例は少なく,かつ留置スネアを用いて内視鏡的に切除しえた1例を経験したので報告した。十二指腸隆起性病変に対するポリペクトミーは,その治療と完全生検による確定診断の上で重要であり,また留置スネアを用いた処置により出血などの合併症発生の低下と適応の拡大が期待できると考えられた。
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© 1999 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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