日本歯周病学会会誌
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歯周病研究に対するプロテオミクス応用の可能性
土田 祥央井上 Katarzyna Anna横山 三紀深澤 加與子石原 章弘柳下 正樹吉成 伸夫
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2007 年 49 巻 3 号 p. 257-263

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抄録
プロテオミクスは,タンパク質の構造,機能を網羅的に解析することであり,ヒトゲノム解読が終了した現在,タンパク質の機能情報を明らかにすることを目的としている。プロテオミクスに必須の道具は,タンパク質の大きさを測定する質量分析計であり,この装置を使用して,疾患の原因や発症のメカニズムを解明し,診断と治療法の開発に結びつけることができる。
近年,疾患に関わるタンパク質を検索し,全身疾患の病因や,発症のメカニズムの解明,さらには診断マーカーを探索する疾患プロテオミクスが発展している。
今回,歯周病研究に対するプロテオミクスの可能性を期待して,ウシ血清アルブミン(BSA)を用い,質量分析計(MALDI-TOF-MS : Ultraflex, BRUKER DALTNIC, Germany)の限界濃度を測定した。その結果,1.52 pmol(100ng/μl)の濃度まで計測可能であった。すなわち,口腔内から採取される微量なサンプルも,質量分析計を用いることによりタンパク質を検索可能であり,歯周病診断,治療への応用が期待される。
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© 2007 特定非営利活動法人 日本歯周病学会
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