日本歯周病学会会誌
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原著
歯周疾患治療用歯磨剤塗布用試作歯ブラシのプラーク除去効果と臨床パラメーターの改善効果
白川 哲氏家 優子大木 亜悠子吉峰 正彌小倉 喜一郎鈴木 丈一郎鴨井 久博五味 一博
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2014 年 56 巻 2 号 p. 171-181

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抄録
要旨:歯周疾患治療用医薬品アセス®は基剤として炭酸水素ナトリウムを用いており,粘度が低く硬いため歯ブラシへの保持性に問題があった。そこで歯ブラシへの保持性を改善するために U 字植毛を行った歯ブラシを試作した。本研究では試作歯ブラシのプラーク除去効果とその使用感に関するアンケートを行ったので報告する。 試作歯ブラシ A(以下 A),試作歯ブラシ B(以下 B)および歯科医院取扱い歯ブラシ(以下 C)を用いた。各歯ブラシは 1 週間アセス®と併用し,来院前日にブラッシングを中止させ,来院時に臨床パラメーターの測定およびプラーク付着量を測定した。次いで 5 分間のブラッシングを行わせた後,再度プラーク付着量を測定しプラーク除去率を算出した。 プラーク除去率はどの歯ブラシにおいても差は認められなかった。一方,A および B において臨床パラメーターの改善が認められた。しかし,C を用いた場合には最終的に臨床パラメーターの改善はなかった。また,アンケートより A およびBはCと比べアセスを乗せやすく,またアセス®が落ちにくいことが示された。以上より,試作歯ブラシ A・B は C 歯ブラシとほぼ同程度のプラーク除去効果を有し,U 字植毛を行ったことでアセス®を良好に保持し口腔に適応できることからアセス®が効果的に作用し臨床パラメーターの改善につながったと考えられた。 日本歯周病学会会誌(日歯周誌)56(2):171-181,2014
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© 2014 特定非営利活動法人 日本歯周病学会
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