日本歯周病学会会誌
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原著
歯周炎患者における 2 種類の音波歯ブラシのプラーク除去効果
武藤 昭紀岡本 成美小林 加奈海瀬 由季柳沢 みさき西窪 結香Murtaza Saleem三木 学窪川 恵太海瀬 聖仁吉成 伸夫
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2014 年 56 巻 2 号 p. 182-192

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抄録
歯周病治療においてプラークコントロールは必須だが,歯周炎患者にとって,手用歯ブラシによるブラッシング技術の習得は困難である。そこで,簡便で効率の良いプラークコントロールを確立する一助として,中等度歯周病患者における2種類の音波歯ブラシ(PRINIA®slim,Sonicare®FlexCare)のプラーク除去効果を手用歯ブラシ(バトラー®#211)と比較,検討した。被験者は,本研究に同意の得られた口腔清掃指導歴のない中等度慢性歯周炎患者 40 名とした。ブラッシング方法は,最初に手用歯ブラシにてスクラビング法を,2回目に音波歯ブラシにて機械の振動のみを利用するように指導した。プラーク除去率は,各歯ブラシによるブラッシング前後に OʼLeary の plaque control record を用いて評価した。また,使用感についてアンケートを行なった。その結果,音波歯ブラシは,手用歯ブラシと同等,あるいはそれ以上のプラーク除去効果が得られた。また,両音波歯ブラシ間では有意な差は認められなかった。使用感については,手用歯ブラシと比べて両音波歯ブラシの方が「使用感が良い」という結果が得られた。今回の研究により,音波歯ブラシは,中等度慢性歯周炎患者において,有効なプラーク除去のツールであることが示唆された。しかし,1回のブラッシング指導では不十分であり,さらなるブラッシング指導が重要であると考えられる。 日本歯周病学会会誌(日歯周誌)56(2):182-192,2014
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© 2014 特定非営利活動法人 日本歯周病学会
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