抄録
唾液好中球の機能について末梢血好中球と比較, 検討した。
方法は, 異物認識能を示すIgG-FcおよびC3bレセプターの検出と酸化代謝能をあらわす化学発光の測定によった。
結果は, MEM浮遊の場合, ロゼット形成率はほとんど差を示さなかったが, 化学発光は唾液好中球の方が低値を示した。一方, 混合唾液に浮遊した場合, ロゼット形成率, 化学発光ともに著しく低下した。特に末梢血好中球で顕著であった。
以上のことから唾液は歯肉溝から流出した好中球に対して toxic に作用し, その機能を減少させることが示唆された。従って, 唾液好中球は生体の防御機構において余り重要な役割を担っていないと考えられた。