これまでに,様々なジャンルに対して計量的な物語構造の研究が行われてきた.しかし,コメディジャンルに対して計量的な物語構造の研究はほとんど行われていない.また,オムニバス形式をとるアニメの中に長期的な人気を獲得しているものが複数存在するが計量的な特徴の抽出はこれまで行われてこなかった.そこで本研究では,オムニバス形式をとるコメディアニメ作品を対象として,笑いの技法に着目し,特徴を明らかにすることを目的とした.最初に,笑いの技法を抽出し,カテゴリに分類して定義表を作成した.その後,笑いの技法カテゴリを用いて,笑いの技法のデータの収集を行った.収集したデータに対してχ二乗検定および残差分析を適用した結果,笑いの技法には時系列による出現傾向の偏りがあり,物語展開と密接に関係していることが示唆された.