日本歯周病学会会誌
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歯周ポケット内への薬剤の局所投与が歯肉縁下細菌叢および臨床症状に及ぼす影響
野口 俊英福田 光男北村 滋小林 誠梅田 誠石川 烈鈴木 嘉樹
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1986 年 28 巻 2 号 p. 737-743

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抄録
歯周ポケット内への薬剤の局所投与が歯肉縁下細菌叢および臨床症状にどのような影響を及ぼすかを調べるために本実験を行った。50人の被験者の中から, 4mm以上のポケットが少なくとも3ヶ所以上あること, 過去6ヵ月以内に抗生剤などの薬剤の投与を受けていないこと, 全身的に健康であることを基準に10人を選んだ。各被験者の3ヶ所のポケットにテトラサイクリンおよびクロールヘキシジン含有のハイドロキシプロピルセルロースストリップスおよびハイドロキシプロピルセルロースのみのコントロールをポケット底まで挿入した。臨床所見としては, プロービングデプスとプロービング時の出血の有無を調べたが, 3週間の実験期間中, テトラサイクリン投与群においてのみ改善が見られた。一方, 細菌叢の変化ではテトラサイクリンとクロールヘキシジン投与群においてスピロヘータと運動性桿菌の割合が著しく減少した。
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