日本歯周病学会会誌
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実験的歯牙移動がハイドロキシアパタイト移植部位の歯槽骨, 歯根膜形成に及ぼす影響について
石川 一郎松江 美代子
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1991 年 33 巻 2 号 p. 245-260

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抄録
本研究の目的は, 歯周外科治療において歯根周囲にハイドロキシアパタイト (HAP) を填入した場合, 初期の治癒過程で歯に加わる力が歯槽骨, 歯根膜の再生にどのような影響を与えるかを解明することである。HAPを歯頸部に填入して30日目から30日間歯を移動させると, 欠損のみを作成して移動させた場合と同様に歯は大きく傾斜した。根尖部にHAPを填入た場合は, 欠損のみを作成した場合に歯の移動が小さいのに比べて大きく傾斜した。ただし, 圧迫側では直接的な骨吸収が認められる像はなかった。根尖部では骨形成量が少なく, また歯根膜を含む結合組織, HAP周囲の骨形成が圧迫側ではさらに遅延していた。歯が, 力を受けることによって, まずHAP周囲の骨の新生が遅延し, またHAP粒子問にも力が伝達されて, 結合組織の形成の遅延が生じ, それが固有歯槽骨の形成を遅延させる原因と考えられた。
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