抄録
歯周病で認められる複雑な宿主の免疫応答についてCaPnocytoPhagaの菌体抽出物を用いて検討を行った。供試菌株を超音波処理して得た可溶性抽出物 (SE) をC3H/HeNマウス尾静脈より接種し, 1時間後および3日後に異種抗原として, ヒツジ赤血球 (SRBC) を同部より接種した。接種10日後に脾細胞の抗SRBC抗体産生細胞数を算定した。また特異的免疫応答を検討する目的で, ELISPOT法も併せて行った。供試したCapnocytohagaのSEは, 接種時期に関係なく特異的, 非特異的に免疫応答を抑制した。SEの熱処理およびpronpase処理により, 抗SRBC抗体産生細胞で認められた抑制は回復した。またC3H/HeJマウスにおいても抑制が認められたことから, CaPnocytophagaにより誘導される抑制においては, 蛋白様物質が深く関連していると示唆された。