日本歯周病学会会誌
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Long junctional epitheliumに関する組織学的研究
-プラークコントロール中止後の超微形態の変化について-
小川 哲次河内 美穂寿賀野 泰司廣畠 英雄河口 浩之藤谷 百合佐藤 裕紀白川 正治岡本 莫
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1991 年 33 巻 2 号 p. 371-384

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抄録
実験的に形成したlong junctional epithelium (LJE) におけるプラークコントロール中止後の変化を超微形態学的に検討した。実験的LJEは, ビーグル犬2頭の小臼歯およびその頬側歯周組織に対して歯肉切開・剥離と歯槽骨削除を行い, 裸出歯根面のラミニン (1mg/ml, EYラボラトリーズ社) 塗布法と歯根周囲の裸出骨面をポリカーボネートメンブレン (孔径3μm, ヌクレポア社) で被う骨遮断法を併用し, 術後4週間経過することにより形成した。プラーク付着実験では, LJEを形成した実験群とLJEを形成しない対照群に対して, ソフトダイエットでの飼育とブラッシングの中止によりプラークの付着を促し, 4週までの変化を電顕的に観察した。
その結果, 実験群では, プラークコントロール中止後, 対照群と同様に1~4週でLJE細胞間に裂隙が生じて, 次第に深くなり初期ポケットが形成された。超微構造では実験期間を通じて上皮付着構造に変化はなかったが, 2~4週の歯冠側部のLJEには細胞剥離や変性像および細胞間隙の拡大と好中球浸潤がみられたが, 根尖側部のLJEにはこれらの変化は及んでいなかった。
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