日本歯周病学会会誌
Online ISSN : 1880-408X
Print ISSN : 0385-0110
ISSN-L : 0385-0110
Long Junctional Epitheliumに関する組織学的研究
-その成立と結合組織性再付着との関係について-
河内 美穂小川 哲次藤谷 百合寿賀野 泰司廣畠 英雄河口 浩之佐藤 裕紀白川 正治岡本 莫
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 33 巻 2 号 p. 385-395

詳細
抄録
歯周外科治療後の歯根面に生じる長い付着上皮と結合組織性再付着の関係について組織学的に検討した。実験には, 1~2歳のビーグル犬4頭の小臼歯とその頬側歯周組織を用いた。Widman改良法と歯槽骨削除により裸出させた歯根のセメント質を完全に除去した。これらの歯根を2群にわけ, 一方には骨遮断群として骨面をポリカーボネートメンブレンで被い, 他方にはメンブレン未処置の非遮断群とし, 歯肉弁を復位して縫合した。処置後8週経過時までの光顕標本を作製して観察した。その結果,
1. 骨遮断群では, 4~8週で裸出象牙質面のほぼ全域を再生付着上皮が被い, 新生セメント質の形成はほとんどみられなかった。
2. 非遮断群では, 4週で骨遮断群と同様に裸出象牙質面に長い再生付着上皮が接していたが, その根尖側部には新生セメント質が形成され, 8週には再生上皮の歯冠側移動に伴って新生セメント質が歯冠側に伸展していた。
著者関連情報
© 特定非営利活動法人日本歯周病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top